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Channel: スライダーズおやじ
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電気ポット戦争勃発の気配

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うちの奥さんは電気ポットを、とにかく目の敵にしている。黄身の固い目玉焼きを目の敵(目玉焼き戦争)にし、バターを目の敵(マーガリンは植物性だから身体にいい筈だと言い張られた、トランス脂肪酸戦争)にし、味の素を目の敵(化学調味料というくらいだから身体に悪い筈だといううま味調味料戦争)にし、さまざまな面で家庭内に亀裂を入れる獅子身中の虫の類いが、今年で結婚25周年という我が家にも、まだまだ潜んでいるのである。
 
僕としては電気ポットほど便利なものはないと思うのだが、いまだに我が家では購入することが許されていない。過去、僕は幾度となく購入を提案しているのだが、まるで人道に反することを口にした相手に向けるような目で、即座に却下される。理由は電気代がかかるというものだが、この他にも「置き場所がない」という脅し文句も用意されているように思う。
 
ゆえに我が家ではお湯が必要な際、鉄瓶に水を入れ、ガスコンロで沸かすのである。鉄瓶である。鉄瓶! 鉄瓶というのは鉄でできているので、お湯を沸かした後に中の水分を飛ばさなければ錆びるのである。
 
細君はコーヒーはドリップ式にこだわるが、僕は家で飲むコーヒーなどインスタントで十分だ。カップスープや梅こぶ茶もよいタイミングで飲みたい。また、カップラーメンは細君自身が僕や子どものために常備するほど愛用している。
 
この日本は、お湯さえあればかんたんに腹を満たし、満足のいくひとときを過ごせる、すぐれたインスタントものがたくさんある。
 
それなのになぜ、うちはわざわざ鉄瓶でお湯を沸かさねばならんのだ!? インスタントものを手に取るのがおっくうになる。鉄瓶は取っ手も熱くなるから、その都度台拭き(雑巾)で持たねばならん。雑巾の臭いが手に付くから、手もあらう。おまけに鉄の蓋は固定されていないのでときどき転げ落ち、たいへん危険。
 
無駄なくお湯を沸かすために水の量を調整するが、まれに足りない時もあり、そのときはカップ麺に水を足して電子レンジにかけたりせねばならん。
 
マンションには深夜電力利用による巨大な電気給湯器もついているのだが、お湯(60度)が蛇口から出てくるまでに流す水は10Lほどだろうか。こんな無駄はシャワーのときだけにしたい。
 
電気ポットの電気代って、そんなにガス代と違うものなのか?
 
検索でこのサイトを見つけたが、結論は『電気ポットはもともと魔法瓶に入っており、熱の損失は少ないのですが、ガスコンロでお湯を沸かすときのことをよく考えてみれば、かなりの熱量を水ではなく、空間に放出しているといえます。  このときの損失を考えると、たとえ都市ガスといえども、電気ポットよりコストが安くなるとは言い切れません。』となっている。
 
それに、これが書かれた2004年と今とでは、電気ポットは電気魔法瓶に進化しており、さらなる省エネ化が進んでいるはずだ。
 
だが、ここを論破できたとしても、設置するのは細君の陣地内であるから、「置く場所がない!」と蹴られることも考えられる。まさか本棚やベッドの隅に置くわけにはいかないし・・・。
 
ああ、電気ポットが欲しい。




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