見知らぬ電話番号からの着信があった。
実は電話ってほとんどかかってこないので、新しいスマホでの電話の受け方が分かってない。そのため、電話が切れたあとにその番号にこちらから折り返してかけている・・・というのは内緒ね。
25年前あたりまで、俺はインターネット、ガジェットの最先端に陣取っていたはずなのだが、いつの間にやら中間グループの最後尾あたりを走っている。
仕事をしていて思うのは、ここ2年くらいに新卒で入ってきた、デジタルネイティブ世代との格差ですな。
物心ついたころにはすでにネットが普及していて、小学生でタッチタイピング、中学生でオフィスとか使い始めた世代。
今のところ、「彼らは僕よりアドビ系ソフトやプレゼンテーションソフトの練度が低く、僕を頼りにしている」というかたちで、社内の認識が形成されてるけど、実際、彼らが僕程度のレベルになろうと本気で思ったら、2か月あれば十分な気がする。
彼らは小さな杭につながれた象さん。
おれは砂上の楼閣・・・いや、砂上の杭である。
あれ? いや、俺はこんな話を書こうと思ったのではないのだ。
話しをゴロンともどします。
その電話番号に折り返してみると、北陸銀行でありました。
北陸銀行というのは富山あたりの地方銀行で、僕はそこにマンションのローンでお世話になっている。
なぜ北陸銀行なのか?
それは、当時そこしか俺にお金を貸してくれる銀行がなかったからだ。
つまり、審査基準が低かった・・・ってことかな。
まあええ。
んで、電話口のお姉さんが言った。
「今月のお支払いで、マンションのローンが完済になりました。」
!!!
おお、家計のことは全部細君まかせだから、まったく意識してなかったぜ!
そもそも自分の給料もよく知らない。
このところ、「こどおじ」という言葉を耳にするが、僕の場合は何だろう?
生活の基本は細君にまかせっきりで、小遣いもらってるおじいさんだから「こどじじ(子供のような生活スタイルのおじいさん)」とでもいおうか。
いやー、久しぶりの借金ゼロ!
別にローンを意識して生活をしていたわけではなかったけど、なんかやっぱり嬉しいもんです。
あとは抵当権の抹消に2万円程度がかかり、それで終わるとのこと。
ん? 抵当に入れているマンションはすでに取り壊されているんだが、それでも抹消の必要があるのかな? まあいい。
だがしかし!!
2年後にはまた、あらたな巨大借金を背負わねばならぬ。
巨大? ってほどでもないかな? でも、この年齢で、この稼ぎで借り受けられる金額ではなく、2世代ローンになるので、まあ巨大だわな!
つつましやかに貯金をして備えましょう・・・。