もし自分に無限に時間があって、任意の時代で、既に飽き飽きするほどの人生を過ごしてきたとしよう。
命が尽きるたびにすべての人生の記憶がよみがえり、次のより良い運命を自分でデザインし、生まれ変わらせる。サイクルから逃げることは許されていない。
その設定の中には、贅のすべてを手に入れた回もある。
多くの人の尊敬を得た回があったり、独裁者になった回も。
銀幕の大スター、乞食、スペースパイロット、極悪犯罪者、英雄、逃亡者、核兵器のボタンを押した人、教祖、大ウソつき、麻薬中毒者、冷酷なえらいひと、重度障碍者、世界的スポーツカーブランドの創業者、自殺する小学生、貧乏画家、末っ子などなど、本当にもう、飽き飽きするくらい何でもかんでもやってきた。
ナイチンゲールだった回もあったかも。
シャアアズナブルとか、チャンドラボース、チンギスハン、安倍晋三、芦田愛菜。
そして今、僕はこんな感じの人生を望み、送っている。
欲しいものは手に入らない。
容姿、頭脳、人格、夢や希望、根性。・・・他人と比べると嫌になる。
嫌なこと、苦しいこと、悲しみ、寂しさ。
全てに満足する瞬間なんてない。
そして、大した望みも無くて、はなからあきらめていて、努力しようとしない。
これが、導き出した理想的なバランスなのかもしれない。
無限の自分の時間のなかの娯楽。
次回はどうしようかな。