今日はひとつ下の妹の、53の誕生日です。
彼女は僕が高校3年生・・・ではなく、3年目のとき、高校2年生だったのですが、僕がイギリスに留学したため、父の教育()の矛先を、一身に受けて、結局家出して、高校中退をしてしまいます。
しかしその後、父も罪の意識があったのか、彼女には特にやさしく、自分の経営する会社に入れたり、500万のスポーツカーを買ってあげたり(交換条件が、実家に帰ってくるということでした)、ハワイのマウイで国際結婚した時には、多くの親戚、自分の社員を結婚式に召喚。
2次会をやった200人くらいの店で、居合わせた見知らぬ人にまで「今夜は全部自分のおごりだ」をやり、まあ、父親らしいことをしましたね。
その後、父は自己破産までいき、いまは実家も借家。母にも苦労をかけ、それでもキックジムの館主だけは自転車操業でやっているという、新人類です。
悲しいけど、まあ、お金に嫌われてしまったんですね。
落とし穴はどこにでもある。
妹はマウイに住んでるので、僕が父の考え方を批判すると「かわいそうだから優しくして」と言いますが、おれたち一族にそんな余裕あるんかな。
でも、妹が父に優しいことは、僕にとって少し救いです。
妹とは5年前、乳がんのStg.4で、死を前提とした色々、家族で僕だけに伝え残しておくという、そんなのがありました。
最後の最後、もう死ぬことが確定したら、こんなことをしたい、なんて話しもしました。
それを聞いたからってわけでもないけど、僕は結構、妹を尊敬しています。
妹は結局、アメリカのがん治療がうまくいって、サバイバーになりました。今も毎朝、サーフィンに行って、仕事ちょっとやって、愛犬と夫と楽しく過ごす、ということをやっています。
50の誕生日のとき、彼女の友達が大勢集まって祝ってくれました。彼女は抗がん剤の影響で、髪も抜け、あと何日生きられるかという、不安の真っただ中にありました。
そのときのサプライズパーティーの動画を送ってくれました。
僕もそれを見て、号泣でした。
そして今日、53です。
ほんとにおめでとう。
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いもうとのたんじょうびだよ
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