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俺は彼女に馬乗りになった。
そして両足で彼女の両腕を押さえつけ、カラーマジックで彼女の顔に落書きをして、追い出した。深夜2時くらいだったと思う。彼女は子供のようにわんわん泣いた。
彼女を長屋から追いだしたおれは、ひとりであらためて、後輩の弔いモードに入った。正直、彼女のことはあたまになかった。
冷たい女だと思った。
でも今は、もしかしたら、泣きじゃくる僕を鼓舞しようとしていたのかもしれないなとも、ちょっと思っている。
その夜、彼女がどうなったのかは知らない。
川越と新所沢だし、タクシーで帰るだろうと思った。
追い出したとき、上着や財布は持って出したから、そんなに心配してなかった。
んで、それから、彼女からの連絡を待っていたんだけど、一切連絡は来なかった。
それどころか、俺が不在の時間に彼女は長屋に来て、彼女の写真や、彼女がくれたカセットテープやら手紙やら、全部持ち去った形跡があった。
あー、フラれたわ。
でも俺、彼女しか考えられなかったし、彼女と結婚するものと思ってたので、仲直りして欲しいって思ってた。
ぐずぐずぐずぐず。それから1か月以上たった日。
泥酔した俺は、彼女の新所沢のアパートの玄関に立っていた。
どうやって行ったんだろう。記憶にない。
彼女の部屋の呼び鈴を押した。
彼女は帰ってほしいといった。
俺は上がらせてほしいといって、かつて何度も遊びに来た、彼女の部屋に上がり込んだ。
彼女は警察を呼ぶといった。
俺は話があるので帰れないといった。
彼女は110番にでんわをかけた。
しばらくして3人のお巡りさんがきた。
僕の両腕をつかんで、彼女の部屋から出した。
お巡りさんは、この男から襲われたりしませんでしたか? と彼女にきいた。
彼女は、そういうことはないですと言った。
おまわりさんは、それならいいです、わかりました、といった。
そして俺を抱えて新所沢駅まで連れて行った。
「きみ、女なんて星の数ほどいるんだよ」と、おまわりさんがおれを優しく慰めてきて、うわあああっ!! としゃがみこんで、号泣した。
おれは何もかも失ったんだってわかった。
その後彼女とは一度も会ってないし、連絡も一切してないです。
まあ、それでこの話しはおしまいです。
僕は大学を中退し、入院しました。
彼女も中退したと、聞いたような気がします。
退院後、一刻も早く結婚したくて、翌年、親友が店長代理をしていたガソリンスタンドの新しいバイトという女の子と、初対面から5か月で結納、その5か月後に挙式いたしました。
ぽぽぽぽーんと子ども3人。
来月にはわれらが長女から2人目の孫が生まれます。
彼女も元気にやっててくれたらいいなあ。
僕が作ってきたオリジナル曲の3割くらいはあなたがモチーフです。
これで次に進めるかな?
はは。何言ってんだこのおじいちゃん。
あの時おまわりさんのおかげで言えなかったことば。
怖い思いさせてごめんなさい。最低でした。
お元気でさようならばいばいばいばい!!
あなたとの記憶のおかげで。
目の前の妻に優しくして接しなければといつも思って暮らしています。