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グラフィットのご縁でプロフェッサーと知り合う

グラフィットでの帰り道、アパートまであと100mというところでバッテリーが切れた。スペアバッテリーは持っている。

ちょうどそこは、今年竣工したマンションの前だった。ずっとマンションだと思っていたんだけど、看板を見たら超高級老人ホームだった。以前、セルビア(ボスニア・ヘルツェゴビナ)の大使館があった場所らしい。

 

お向かいのお宅からちょうどおじいちゃんが出てきた。

僕のグラフィットを見て、それは電動自転車ですか? と訊かれたので、法律上は電動の原付バイクですとこたえた。

どこにバッテリーが入っているのかと訊くので、ちょうどバッテリーが切れたところなので交換しますねと言って、やってみせた。

 

おじいちゃんは感心した様子で、実は甥っ子がシティーサイクルという自転車を僕にプレゼントしてくれたんですが、億劫でまだ開封していないんです、とのこと。

 

僕、いま暇ですから、お手伝いしましょうか? というと、うわー嬉しい~と目を細めるも、これから行かなくてはならないところがあるので、今日は時間がなく・・とのお返事。

 

僕はすぐこの先のアパートに住んでるんで、いつでも・・あ、でもあと一週間で引っ越してしまうんでした。今夜やりますか? というと、いや、どうも踏ん切りがつかなくて、周りは危険だから気をつけろと言いますし、私は78歳なものですから、と。

 

そこからしばらく、雑談をしていました。

コンクリート打ちっぱなしのえらくかっこいい近代建築。中にはギャラリーのようなものもある。

うち壁に大きく「AONO」というレタリングが入っている。

 

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「青野さんは、どういったお仕事をされていた方なのですか?」

「もう引退したんですが、僕は筑波の科学技術研究所の所長をやっていました。」

 

なんじゃそりゃ。すごいな。マジンガーZでいうと弓教授みたいなひとなわけだ。

やっぱ、すごい人がいっぱい住んでるんだなあ。

 

世界中のナノテクノロジー研究者で、青野さんの名前を知らない人はいないとのこと。

近々、トリノの学会で演説をしてくるとも。

 

ひょええ。

 

そんで、奥さんは銀座の一等地でギャラリーをやっており、日本の貧乏な芸術家たちの作品を売るスペースにしているとこと。娘さんはその、ニューヨーク支店の支店長で、去年アメリカ人(アラバマ州出身)と結婚したということ。

 

僕は引き留めてるつもりはないんですが、なんか話が終わらない(笑)

 

それでも、あまりお時間をもらうのも気が引けたので、お別れの挨拶をすると、「なんか、あなたとはこのまま別れたくないなあ」とうれしいことを言ってくれて、名刺を差し上げました。

 

テレビやネットでCМを流したいという方がもし周囲におられましたら、いつでもご連絡ください。

なんて営業までしたりして。

 

グラフィットがご縁で仕事が来たら、ほんとびっくりですが。

やっぱり、研究者というのは目ざとい人種なのでしょう。

興味のあることには何の物怖じもせずに声をかけ、納得するまで質問をする。

 

そんな、子どものようなお人柄に、惹かれるものを感じました。

 

んで、うちに帰ってきて、ネットで調べたら一発で出てきた。

wikipediaにも名前が出てた!

 

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すごいー。

 

 


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