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永遠の0/百田尚樹

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永遠の0
4日掛けて、たった今読了しました。


特攻隊の話しは他にもいくつか読んでいるし、この本の印象は現代風のライトな感覚、零戦オタクみたいな印象があったんだけど、読んでみてそれは確かにそうかもしれないが、今ここにこうして存在してくれることに感謝すべき本だという印象を受けました。
 

ノンフィクションライターを目指す女性が、祖母の死をきっかけに、祖父が実は本当の自分の祖父ではないということを知ります。そして大卒ニートの弟の手を借りて、名前しか知らない、地のつながる母の父のルーツについて興味本位で調べます。

戦時中の当時を知る方たちから色々な話しを聞いて回るうちに、大日本帝国陸海軍から現在に至るまで面々と続く日本の悪習、構造上の欠陥や、当時の兵隊さんたちの口に出せなかった本心、朝日新聞の本性まで、えぐり出していきます。


僕は幸いなことに小学生の頃から、いろんな方の戦争体験を聞く機会に恵まれてきました。中学の弁論大会では、敗戦当時のマッカーサーと天皇陛下の話しを作文にして、クラスの代表に立候補もしました。
そして今でも、戦友会の方たちのイベントなどに出させていただき、当時を生き残った方たちと接する機会を多く持っています。

しかし、そこにあるのはただ、感謝だけでした。盲目的に国のため、子孫のために働かされた大変な思いをされた方への感謝でした。

僕はたぶん、右か左かと言えば右だと思います。でも、軍国主義は絶対に嫌です。理不尽なことでぶん殴られたり、殴り返したら逮捕されてリンチにあったり、そういうことが普通に行われる<現在の中華人民共和国>のような社会など、まっぴらです。

この本を読んで、自分が大日本帝国の、いえ、日本の何が嫌いなのか、はっきりしました。


高2末っ子はおととい、夢ナビライブ2013という、東京ビッグサイトで行われた大学進学のための学問発見イベントに参加してきました。そこでは各大学が講義ライブというデモをやったり、ブースで個別ガイダンスを受けたりということが行われました。

彼は自分の志す、防衛大学校のガイダンスを受けてきたということでした。エリートはただでさえ、周囲からチヤホヤされ、本質を見失うもののように感じます。

おまえが謙虚であるために、これは読んだほうがいい。ただ、これは借りた本だから、いつまでに読み終えるか目標を決めろ。お父ちゃんは4日で読めそうだ、と言ったら、

夏休み中に! というので、お盆までにしろ! と言ったら笑ってました。


部活から帰ってきた末っ子は、友達に誘われて二郎系のラーメンを食いに出かけました。
最後の章を読むとき、ひとりきりでよかった。

冒頭の写真のメガネ、涙でびしょびしょでしょ。
気兼ねなく、声あげて泣きながらの読了でした(笑)





永遠の0 [ 百田尚樹 ]
¥920 楽天





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