新潟で音楽活動を一所懸命やってた頃。んー、もう20年近くも前の話しですが。当時、かわいがってくれた元プロミュージシャンで、児島鉄兵という方がいました。
僕は知らなかったのですが、去年の秋に癌で他界されたということを、彼の古い友達のとら
さんと言う方からのメールで知りました。
7年前に僕がこのブログに、児島鉄兵さんに西岡恭蔵さんを紹介していただいたときのことを書いたエントリーを検索で見つけて、連絡をくださったということでした。
http://ameblo.jp/444/entry-10011498776.html
とらさんは僕よりも一回りほど年上なんだけど、実際にお会いして、あまりの若々しさにびっくりしました。鉄兵さんより1歳若いということです。
彼は、「鉄兵の素晴らしい曲を、後世に残していきたい。後継を見つけていかないと、やがて忘れ去られてしまう」とさかんに言っていました。実際、ステージでも彼の曲をやっているということでした。
この日のライブ『憲法フォークジャンボリー in 東京2013』では、児島鉄兵を偲んで作った曲を聴かせてくれました。
俺は鉄兵さんの曲をコピーしようとか思ったことがなかったんだけど、ひとつやってみようかなって気持ちにもなった。
そういや、鉄兵さんをモチーフにしたオリジナル曲だったら、俺も作ったことあったなー、なんて思いだした。
これです。
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流木
春の海 あたたかい風 横たわる流木よ
お前はどこで芽吹き どんな陽を浴びて
生きてきたのか
流木よ 悠久のとき ながれにまかせて
どんな旅をしてきた 洗われて裸になって
強い
たぶんおいらも いつかどうしようもない流れに落ちて
どこかへ たどり着く
だから木よ おいらにおまえの 話しを聞かせよ
お前の見てきたものや お前が別れたものの
ことを
たぶんおいらも いつかどうしようもない流れに落ちて
どこかへ たどり着く
(平成8年3月)
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枯れたような人でした。
きれいな人でした。
ちょっと今はまだ彼の死を、消化できていないので、いずれ機会があれば改めて書かせていただこうと思います。
ご冥福をお祈りします。
憲法フォークジャンボリーは、とらさんを含めた数名の『表現者』を見せていただきました。僕はバリバリの改憲派ですが、こういう方たちも世の中には必要だと強く感じました。
バランスが大事です。もし改憲で(無いとは思うけど)この国が右傾化し、言論統制やら、武力統治みたいな方向に行くようなことになれば、一緒に闘う仲間になるのだろうなと思います。
児島鉄兵さんの歌が、ひとつだけYouTubeに上がっていました。
音楽モノではないので、ちらっとだけです。よろしかったらご覧ください。
▼シーズン&アート(2010.2.20)
http://www.youtube.com/watch?v=tQrW5a5Ze1k
一緒に演奏しているのは、鉄兵さんの娘の楓子(かえでこ)ちゃんです。
うちのムスメのひとつ年上で、小さい頃は一緒にお絵かきをしたり、歌を歌ったりして過ごした、仲良しさんでした。
いやしかし、家族のみなさん、元気でやっているだろうか。
もし縁があって、ここをご覧になったらぜひご連絡ください。いつでも、待ってます。