バリスターナイロン(バリスティックナイロン)という、太い線維で織られた生地が使われているのが売り。
これは、軍事用に開発された、強度のある生地で、ボディーアーマー、防弾チョッキや、拳銃ホルダーなどに使われている・・・ということなのですが、もちろんこのナイロン生地が弾丸を受け止めるというわけではなく、防弾チョッキはセラミックや金属やポリエチレンなどで層を作り、回転する弾丸を受け止めつつ絡め取るかんじです。
しかし、いまはケブラー線維が主流かな。ヒートの生地のボディーアーマーって、ないかも? まあ、単純に5倍の強度のナイロンってことでいいのかなと思います。
僕はポーターの製品では、主にヘッドポーターのブラックビューティーとタンカーオリーブドラブ(廃番)のシリーズを愛用していて、ヒートは買ったことがありませんでした。
上述のブラックビューティー、タンカーODの財布は、もちろん使ってきたんだけど、なにしろ、クタるのが早い。汚れを吸うから、洗濯もしなきゃならん。そんなわけで、値段も安いし、お試しのつもりで初ヒートデビューをしてみたわけです。
高校生みたいだべ(笑)
しかしヒート、これは財布にはあまりよくないです。表面はすべらかで、しかも硬いので、ジーンズのおけつのポケットに突っ込んでいると、徐々に出てきます。自転車をこいでいて、何度も落としました。
陸自の脱落防止紐を使っているため、紛失したことはなかったんだけど、これがなかったら、おそらく週に一度は亡くしています。
5月20日。タンデムツーリング中のこと。
けつポケットの財布がときどき落ちるので、ポケットから出して、バッグの中にしまいました。もちろん脱落防止紐は、ズボンのベルトループから外しました。
そして、コンソールバッグにつっこみました。
富士山に向かう途中、徐々に気温が下がってきたので、車両専用のバイパス道路だったので、走りながら膝の間のバッグからMA-1を取り出し、細君に貸しました。たぶんそのとき、財布を落としました。
富士山五合目を堪能し、下界の道の駅で一服していた時に、会社の携帯に着信が。今回のツーリング仲間からかな? と出てみると、交番からでした。名刺を見て電話をくれたようです。
財布が届いていますので、引き取りに来てください。
んー!? おお、ないぞ!!
幸い、指定された交番は、そこから10分で行ける場所でした。
拾って届けてくれたのは中学生。お礼は拒否とのこと。
落ちていたという場所は、ぜんぜん心当たりのないところでした。
交番でおまわりさんに「身元を確認できるものはありますか?」と言われ、「財布の中にあります」と答える。しかし、財布を開けてくれないおまわりさん。
結局、会社ガラケーの交番からの着信履歴を見せて、本人確認となりました。
なんだったんかな? 免許証が入ってるの、知ってるくせに。
無事、僕の手元に返されたヒートの財布。
買ってから3週間くらいしか経ってないやつ。
財布は無残な姿になっておりました。
何台かの自動車に踏まれたみたいですけど、強度をセールスポイントにしてるんだから、もうちょっと頑張ってほしかったぞ。
中はこんな具合です。