ギターのストロークである。
・・・ちゃうか? まあえい。
スライダーズは、まあいろんな伝説があって、
インタビューなんかでも面白いエピソードがたくさんでいてきたりもするんだけど。
鵜呑みにしてはいけない。
気分によって、言うことが変わるのだ。
前にちょっと書いた、映画「夜をぶっとばせ」もそうだけど、メンバーは・・・と言うかHARRYが特に、気分で適当なことを言う。
そんなものが雑誌の記事になったりすると、
「え? 話ちげえ・・・」
「新約・・・ってやつ」
と、ファン(信者)は自分の中の経典を書き換えたり、忙しいのです。
もっとも、HARRYの発言として認知されているものが、実は「HARRYが乗り気じゃなく、喋らないい日」に、インタビュアーさんが、
「・・・ですか?」
「はあ」
「・・・って感じられたわけですね」
「・・・まあ」
ってな感じで、
結局、原稿用紙のマス目を埋めなきゃならんインタビュアー兼ライターさんによる、不幸な創作だったりもするわけで、誰が悪いわけでもないっていうか。
まあ、そんな状況もファンはちゃんとわかってなきゃならんというか。
何が本当かなんて、受け手である自分の判断に委ねられるわけです。
そんな中で、僕には一つ、気になってることがあったんだけど。
それはスライダーズ結成時の経緯。
旧ストリートスライダーズのギターとドラムが抜けるって時に、JAMESが見つけてきた蘭丸とZUZUのバンドのライブにHARRYを連れて行き、引き合わせて、強引なHARRYにうろたえる蘭丸を、HARRYが口説き落とすっていうエピソード。
これは一応、ファンの間では定説となってるかと思います。
でも、なんかの雑誌に、蘭丸が当時バイトしていたロック喫茶に、HARRYとJAMESが来ると、ストーンズのGET YER YA-YA'S OUTをかけて自分の趣向をにおわせて、スライダーズに誘ってもらえるようにアピールしてたっていう、蘭丸本人のコメントがあったんだよな。
知れば知るほど・・・じゃないが、
読めば読むほど? 調べれば調べるほど、
肩透かしを食らわせてくるバンド。
誰か、スライダーズのインタビューの全矛盾を論文にまとめたらいいぞ。
出版してくれたら1冊買わせていただきます。