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Channel: スライダーズおやじ
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恩賜の煙草をいただいて

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歯科医から指示された喫煙禁止期限が終わり、そのまま禁煙の世界に逝きそうになったのですが、ある人からの笑顔の勧めで、わかばを一本手に取りました。
 
「たとえば罪悪感をもって隠れて吸うとか、特別な時に吸うとか、これがタバコを愉しむということです。」
 
押し売るがごとく付けてもらった、ライターの火。
タバコの強烈な美味さというものを、27年の喫煙人生で初めて知った瞬間でした。
  
これまで習慣というか、あまりにも惰性で吸ってきたなあと、過去のたばことの向き合い方を後悔。
オーバーに感じるかもしれませんが、タバコを吸えるということは、幸せなんだなあという実感がありました。
 
頭に浮かんだのは"空の勇士"。
 
『恩賜の煙草を戴いて 明日は死ぬぞと決めた夜は こうやの風もなまぐさく ぐっと睨んだ敵空に 星がまたたく二つ三つ』
 
この特攻の歌が頭に流れ出しました。
死ぬときはたとえドブの中でも前のめりに死にたい。そんな男の嗜みとして、1日に1本のタバコは必要かなと思います。
 
 
てなわけで、さっきわかばをひとつ買い求めました。
久しぶりのタバコ屋のおっちゃん。少し白髪が増えたかな?(←盛ってます)
 
「わかば1つください。値段はいくらですか?」
「260円です。でもなんか、今年値上がりするみたい」
 
「消費税関係ないんですね(笑)」
「いや、わかばとかエコー、三級たばこだけ。なんでもフィリップモリスから、安すぎるというクレームがついたらしいです」
 
いわゆる旧三級品は、普通のたばこで使われない、葉脈の部分を主原料として製造されています。なので、品質や味にばらつきがあったりするとのこと。JTはタバコ農家から生産品の全てを買い上げなければならず、海外であれば処分される産業ゴミの部分を、うまく製品化しているわけですね。
 
そんな事情も知らない海外の圧力は、内政干渉もいいところです。(←?)
 
これがずるいというなら、正々堂々と日本の法律に挑んで、自分たちも日本国の税制優遇制度に合致する製品を作ってみやがれと言いたくなります。
 
 
三級タバコに新製品が生まれることは、日本国民の多くに望まれることでもあるでしょう。そこにある、並々ならぬ日本人ならではの創意工夫も知ることになるでしょう。
 
それがフィリップの野郎め。他人の足を食い千切ろうとしたら、自分で自分の足を食っていたという、まさしく愚かな話しではないですか。


まあ、それはそれだ。
話しを戻します。


この度の喫煙再開で僕は、歩きながら・運転しながら・パソコンしながらといった『ながらたばこ』をやめることと、だらだらと『惰性で吸う』のをやめることを決めました。

また少しでもたばこをぞんざいに扱っているなという気がしたなら、しばらく断って反省し、そこからまたきちんと付き合うようにしようと思っています。

 
 
※喫煙はあなたにとってさまざまな病気の危険性を高めます。
※喫煙はあなたの周囲の人に心配と迷惑をかけることがあります。
※未成年の喫煙は法律により禁じられています。

  
 
 


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