僕が新橋の、今の会社に契約社員として入った初日のお昼。
先輩に連れていかれたのが、超激辛ビーフカレーのみのお店、スナックぐるめ亭でした。
先輩は僕が驚いて、ひーひー言う姿を見たかったようなのですが、僕のなかで初めて、激辛というものに目覚めた瞬間でした。
当時僕は29歳。
それから昼夜、通い続け、マスターは東京でのお父さんとなり、マスターの奥さまは東京でのお母さんとなりました。
いまから7年前。
2016年の7月29日をもって、閉店してしまいました。
そして2018年11月、マスターは亡くなられました。
1941年生まれだったので、75歳でした。
ぐるめ亭のカレーのレシピは、実は僕はいただいています。
この世で僕ともうひとり、海外でカレー店をやっている方しか、教えてもらってないそうです。
しかし、僕は料理ができません。
細君に一度、作ってもらったことがありますが、非常に大変だったということです。
ある日、妻が当時の職場の近くにオープンしたお店のカレーをテイクアウトしてきてくれて、食べてびっくり! でした。
これはぐるめ亭のカレーにそっくりな、恵比寿の東京ボンベイというお店のカシミールカレーです。
細君が一昨日テイクアウトしてきてくれたものを、ぐるめ亭が閉店するときにいただいた鉄鍋であたためていただきました。
でも、食べてた時、今日が閉店した日だなんて思ってなかった。
偶然だったのでびっくり。
ちょっと怖くなりました。
なんか、マスターが僕に言いたいことがあるんではないかなと。