いつもは昼めし、なににすっかなあ~と、朝から考えて、昼休みに歩きながら考えて、そんでかわりばえのしないものを食べるのであるが、今日はなぜか、担々麺が食べたいぞという気持ちが沸き上がってきた。
職場のある新橋では、担々麺の名店がそこそこある。路面店では中国ラーメン揚州商人2店舗、蘭苑菜館、胡麻饅頭のほか、新橋駅前ビル1号館には担々麺を看板メニューにしている店が3軒も!
しかし、今日はなんか節約気分だったので、日高屋で食ってみることにしました。
なんかこの前、店の前を通った時に、担々麺のポスターがあったような気がしたので。
入店し、メニューを開くが、担々麺が見当たらん。
別紙でどーんとありました。
しかし、名前が『大宮担々麺』?
大宮の有名店のパクリコラボかね? とちょっと思ったが、まあ気にせず注文。
ものすごいスピードで提供されたどんぶりを見ると、ひき肉なし、白ゴマなし。
あ、これ、俺が食いたかったうやつじゃねえや、と一瞬思ったものの、まあ仕方がないので食ってみる。
ひと口食べて、うげ、マズい…。なんじゃこれ、甘い。甘い白菜…。
あ、大阪一番人気店の神座っぽいんだ。
だとすると、3回食べないとおいしさが理解できないかもしれんなと思った。
いや、マズいぞ。
店を選んだのも、オーダーしたのも自分だから、腹が立つわけではないけれど、残さねばならんかもしれん。
2口、3口…。あまりのマズさに悲しみがこみあげてくる。
ゴメンナサイして席を立つか、他の物を注文しなおそうか…。
辛さ調整してくれるって書いてあったのを思い出すが、食いかけのラーメンにしてもらうのも申し訳ないよな。
何かないか? とカウンター上のスパイスに目をやると、真っ赤なラー油さんが、きらりと微笑んでいた。
大びんのラー油を、担々麺の上で逆さにし、およそ10秒間、ドバドバと入れてみた。
食べてみるが、まだ甘い。さらに追加。まだだ。さらにさらに追加。
結局、おそらく大さじ15杯分くらいのラー油を投入して、やっとなんとか食べられるくらいになった。
ラー油って健康にいいんだっけ? 悪いんだっけ?
スープまではちょっと完飲というわけにはいかなかったけど、麺は食い切ったぞ。
ちなみに大宮担々麺の大宮とは、日高屋の本社が大宮にあるからとのことです。
たしかに食べたことのない味だったし、このネーミングは親切だなと思いました。
普通の担々麺が食べたい人に、注意を促すことになるからです。
ふう。