一昨日、平成は1万日目を迎えたという。
昭和の終わった日、僕は<髪を切らない>という理由で親に勘当されており、大学中退準備中のフリーターだった。
バイト先の貸しビデオ店には、テレビの番組自粛なんかに耐えられない輩が殺到。映画館もコンサートも、何もかも自粛。僕は喪に服すこともできず、客をさばいていた。
1万日なんて言われても、ぜんぜんピンとこない。あの日から毎日1円貯金していたら1万円になっているんだ・・・と考えても、やっぱよーわからん。
当時21歳だった僕は、48歳になっている。だけどまあ、なんかあまり自分は、変わっていないような気がするし。多分、死ぬまでこんな感じなんじゃないかなーと思う。
この1万日間で、唯一変わったこと。それは、家族ができたことだ。
くしくも昨日、我が家の第一子である長女が、23歳の誕生日を迎えた。
僕は現在のムスメと同じ23歳の、その誕生日の2週間後に三三九度を執り行っていた。
ガソリンスタンドの店員だった細君と知り合い、5カ月後には結納、その5カ月後の挙式だ。出来婚じゃないけど、けっこうなスピード婚。
当時の僕の職業は、新潟の広告会社のコピーライター。
結婚後すぐに10tトラックの長距離運転手に転職。父の願いで看板屋の営業になるもすぐさまクビになり、地場大型ダンプ運転手にカムバック。しかし重ねての父の願いで肉問屋の配達営業、そして電気工事士と職を転々とするが、結局クビになる。
自営の広告屋を経た30歳、営業で上京してそのまま現在の勤め先に落ち着いた。
幾度か破綻の危機?(自覚なし)はあったようだが、離婚はなし。子どもも3人に恵まれ、今ではそれぞれ社会人となって自活している。
これが僕の平成1万日の、唯一の成果、といえるものだ。
現在は夫婦二人きりの、まあ余裕はなくとも気ままな生活である。
定年退職後に何をして食っていこうかーという不安があるが、おそらくそれをどうにかして捩じ伏せ、クリアしていく事こそが、次の1万日後に振り返る、僕のミッションだろう。
21が48だから、次はざっくり75? 手本はない。
何か新しいこと、考えるよ。
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10002日
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